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Ext JS 5 パブリックベータ公開

こんにちは、ゼノフィnakamuraです。

この記事は、US Sencha社ブログ Announcing Public Beta of Ext JS 5 を翻訳したものです。

Sencha Ext JS 5 のベータ版を公開しましたので、一般のアクセスと評価が可能になりました。このベータ版で、ユーザーの皆様が弊社が開発中の Ext JS 5 をテストし、評価できます。これは Ext JS の開発者の皆様にとって、史上最高の Ext JS リリースに変えていく大チャンスです。

これはまだベータ版ですから、製品に投入するのはもう少し待ってください。

Ext JS 5の目標

我々は Ext JS がデータドリブンなシングルページアプリケーションの業界標準になったことに誇りをもっています。チームやプロジェクトと共に発展していくように開発されましたので、Ext JS は何千行ものコードや何百画面まで拡大したアプリケーションを支えています。構造、動作、ビジュアルの明らかな差をつけながら、読みやすく、メンテナンスしやすいWebアプリケーションを作るためには、Ext JS の構造化された、コンポーネント中心のアプローチは最高であると信じています。

Ext JS 5 を設計するときに、これまで Ext JS の長所になっていた部分をよりよくしたいと考えました。開発プロセスで、三つのテーマを設定しました。一つ目のテーマは、「マルチデバイスの開発を本当に実現したい」です。Ext JS 5 では初めてデスクトップとタッチ端末のUXを同じコードから提供するようになりました。ジェスチャーシステムは Sencha Touch からインスパイアされました。複数端末で表示できる二つのフレッシュなテーマがあるため、弊社の豊富な UI コンポーネントセットは、タッチでもデスクトップでも、画面上でのルックアンドフィールがとても自然です。

次のテーマは「革命ではなく進化」です。Ext JS 5 で変化しなかった、最も重要な部分は Internet Explorer 8 をファーストクラスのブラウザのままにしていることかもしれません。これは皆様の声を聞いて、多くの人が「 2015 年とそれ以降も IE8 のサポートはアプリケーションの必要条件となる。」という意見があり、それに基づいて判断しました。また Ext 4 からのアップグレードをスムーズにすることを優先しました。機能を追加したりアップグレードをしつつ、公開されている API の互換性に影響する変更は最小限に抑えました。

最後のテーマは「開発者の生産性」です。新しい二通りのデータバインド アーキテクチャを設計し、開発者が通常のUIを実装するために書くコードの量をできるだけ減らすことを目標にしました。多くの場合には、以前はいくつかのリスナーが必要だったタスクが、わずかなバインド ディレクティブを書くだけになります。これは Kitchen Sink のサンプルでご覧になれます。この宣言リスナーの利用で、ビューにコードを全く書かなくてもすむ状態もあり、このため開発者はコードのサイズを小さくできるし、関心事の分離をよりよく保つこともできます。

ユーザーコミュニティにこのベータ版を公開できたことを嬉しく思います。今後も皆様がエンドユーザー、お客様、クライアントに最高のアプリケーションを提供するために互換性、生産力、ユーザー体験が重要と感じて、Ext JS を使い続けてもらえることを願っています。

さて、新機能の説明にすすみましょう!Ext JS 5 には様々な新しい機能や改善があります。その中でも特に良いものを紹介します:

  • Two-way data binding (双方向のデータバインド) はカスタムイベントハンドラーを不要にして、ビューで行った変更を自動的にモデルに (またその逆も) 書き込むことを可能とする新しいメカニズムです。
  • Grid gadgets (グリッドガジェット) はグリッドセルに埋め込む際に役立つ軽量コンポーネントです。ウィジェットとバッファーされたアップデートにより、リッチなデータのビジュアル化とリアルタイムのデータアップデートが可能となり、Ext JS グリッドはより改善されました。
  • Touch-optimized charts (タッチ用に最適化されたチャート) は 3D チャート、金融チャート、マルチ AXIS などの機能を含む、新しいチャートパッケージです。また、より速いパフォーマンス、整理されたコード、タッチ画面端末で素晴らしいユーザー体験を提供します。(既存のチャートパッケージは別のパッケージとして使用可能ですから、そちらも利用できます)
  • Routing (ルーティング) はディーリンクができるようにして、アプリケーションの URL をコントローラーアクションやメソッドに変換します。

MVC や全体のパフォーマンスに対する改善や変更は他にもたくさんあります。各新機能の説明は Ext JS 5 の新機能 をご覧ください。

Ext JS 5 のもう一つの目標は Ext と Sencha Touch の間のフレームワークコアの大部分を収束させることでした。 Ext JS 5 では、クラスシステム、データパッケージ、機能/環境の検出のコードを念入りに共通コアに収束させ、 Ext と Sencha Touch で共有できるようにしました。 この共有コンポーネントのお陰で、フレームワークに関係なく、リソースを共有するアプリケーションを生成できます。

Ext JS 5 は IE8+ と iOS6/7, Android 4.1+ の Chrome などのタブレットプラットフォーム, Win 8 で IE10+ を動作させているタッチ端末(例えばSurfaceやタッチ画面のノートパソコン)をサポートしています。

Beta 使用可能

Ext JS 5 beta はすぐダウンロードできます。 Windows, Mac OS X, Linux/64, そして Linux/32 の Sencha Cmd 5 もダウンロードできます。 タブレットでのサンプルはこちらです。

出来るだけ早く Ext JS 5 の製品版をリリースするよう頑張っていますが、早く実現できるように皆様の協力も必要です。新しい Kitchen Sink のサンプルを試して、小さいアプリケーションをマイグレーションさせて、Ext JS 5 Public Betaフォーラムでバグ、問題、エラーなどを報告して下さい。皆様のフィードバックを楽しみにしています。

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